本当に欲しい物を得るために自分軸を鍛える【自分軸が身につくEFTタッピング事例】

Rさんご夫妻にとって家を買うことは、自分軸を鍛えるプロセスの一環でした。

下記の前回事例5では、配偶者の欲しいものを数十万台で購入しましたが、今回は一気に〇千万台へと変わり、ハードルが上がっています。

ハードルが上がる時、慣れた他人軸で対応しようとする動きが出てきます。

本当に欲しいものを得るためには、慣れた他人軸が顔を出した時に、これではうまくいかないと気づいて、自分軸で対応することが必要です!

今回は、ご自宅を購入することになったRさんご夫妻が、本当に欲しい家を得るまでの過程を紹介します。

目次

自分軸を鍛えるというお試し

自分軸で本当に欲しい「お家」を引き寄せたRさんが、浮かない顔でセッションにおいでになりました。

伊藤

あれ?どうしたの?

お家を買うことが決まって、楽しんでいるものとばかり思っていました。

Rさん

実は、中古住宅を買う話が出ているんです・・

何やら引っかかりがあるご様子。

築十数年。広くて解放感のある、リフォーム済の物件があり、配偶者が、その中古住宅の広さや開放感をえらく気に入っていて、購入が決まりつつあるというのです。

Rさん

購入してもいいとは思うけれど、値段が高い。

あと700万安ければ考えるけれど、中古にこの値段は高いと思っています。

正直、躊躇しています。

Rさんと配偶者、双方が納得の上、主体的に「中古を買う」と決められるのであれば、何の問題ありません。

でも、Rさんには引っかかりがあるので、このまま購入してしまうと後悔する可能性が大。

なので、彼女の心の内をEFTで掘り下げていきましょう。

Rさんの欲しいものが何も得られない中古物件

彼女は、以前から家を買うなら、絶対に欲しいと思っていたものが二つありました。

Rさん

中古住宅だと、どちらも諦めなければいけないんです。

中古住宅には別の設備があるため、そのうちの一つは、取り付ける必要がありません。

何としても取り付けようとするならば、物件が傷つく上に設備過剰で、維持費も高くつきます。

もう一つも、後付けするのはスペースが必要なのですが、それがないのだそう。

新築物件であれば、二つとも、最初から取り付ければ良い物なのです。

伊藤

Rさんが絶対に欲しいと思っていたものなのに、どっちも諦めていいの?

Rさん

まあ、念願の家が手に入るし・・(欲しいものを諦めるのは)仕方ないか・・。

伊藤

全然よろしくないですな。

配偶者が気に入っているからといって、このまま中古物件買ったら後悔すると思うよ。

Rさんが欲しいものを諦めてまで中古を手に入れようとする理由を掘り下げる

もう少し、Rさんの思いを掘り下げていきます。

Rさん

中古住宅の話は、彼が自分のことを認めて欲しいと思っている方から出ているんです。

その方が仲介に入っているんです。

Rさんも、配偶者も、断りにくいと感じる方が仲介していたのです。

その方を、仲介者Zさんと呼ぶことにします。

伊藤

なるほどね。

それじゃあ、Rさんは、断りにくいよね。

配偶者が気に入っているのであれば、なおさら。

お二人が中古住宅を購入した場合、仲介者Zさんに多額のお金が入るというメリットが生じます。

となると、配偶者は、仲介者Zさんに良い顔ができます。

仲介者Zさんから感謝されることで、配偶者が自分を認めてもらえたと感じる流れが生じているのを、Rさんは感じ取っていました。

Rさん

私、EFT(タッピング)を通じて彼の思考・行動のパターンが手に取るようにわかってきたんですよ。

伊藤

素晴らしい読みです!

私も同意です。

これ、お試しだね。

配偶者が購入に同意すれば、仲介者Zさんも、自分を認めさせたと感じられる上に多額の金銭というメリットもあって安泰。

彼も、仲介者Zさんに大きな顔ができる。

双方が互いに認め満たしあいが出来るという、他人軸の一見、万々歳のストーリーが隠れていると見ました。

Rさんの不満が顔を出す

加えて、仲介者Zさんは、

ご自身には余裕がないので金銭に関する協力は一切できない。

でも、何とかお二人に協力したい。

役に立ちたいと話していらっしゃるとのこと。

伊藤

えーと。

お金を出したいというZさんの気持ちはありがたいよね。

何とか役に立ちたいと思う気持ちもわかるし、ありがたいよね。

出せる、出せないにかかわらず、黙って、お二人の意向を尊重して、見守ってくれるのが一番ありがたい「協力」だよね。

お金を出せないと言うのであれば、なおさら。

Rさん

ほんとそうです。

気持ちはありがたいけれど、口だけ出されても本当に困るんです!

Rさん、仲介者Zさんの件についても、言いたいことがたくさんありそうです。

お二人が納得する家を購入してほしい

私・伊藤は、Rさんと配偶者、お二人に、心から納得のいく買い物をして頂きたいと思っていました。

なぜなら、自分軸の自分がどうしたいのかで選択すると、それがお二人にとっての最善へとつながるからです。

だから、お二人が本当に欲しい家なら、中古でも、新築でも、どちらを買っても構わないのです。

でも、Rさんが本心に蓋をして無理やりご自分を納得させて中古を買う。

配偶者が、無自覚のうちに、仲介者Zさんに認められたいと思って、言われるがまま動いて中古を買う。

となると、他人軸の状態で家を購入することになります。

これだと途中で暗礁に乗り上げるか、ひと悶着あるかもしれません。(その方が良いってことで)

仮に何とか購入できたとしても、後々問題が浮上するかもしれません。

実際に入居してみたら、いろいろな不満が湧いてくるようになったら、Rさんが配偶者のせいにしないとも限らない。

そうなったら、お二人の関係が再び悪化して、離婚話に発展する可能性だってある訳です。

せっかく何千万というお金を使って購入し、ローンを払うのに、日々、小さな不満や後悔を抱きながら十数年、二十数年と暮らしていくのか。

嫌になったら売って新しいのを買うということができない訳ではないけれど、負担も労力も必要なので、できれば避けたいもの。

途中、大がかりなメンテナンスをする必要も出て来るかもしれません。

これらを踏まえて、心から納得いく買い物をして頂きたいのです。

本心では新築に住みたいのにまだ中古で良いと言うRさん

本心では新築に住みたいと思っているのに、この時点でもまだ

Rさん

中古、買ってもいいんだけれど・・。

そう言い続けるRさんのお気持ちはわかるのです。

数十万の買い物をした時の配偶者の変化や、中古物件を気に入っている姿を見て、新築が欲しいという気持ちを犠牲にしてまでも、彼を優先したいと思うのも、立場的にZさんの提案を断りにくいのも、まあ、これでいっか・・と無理やりご自身を納得させようとするのもわかるのです。

でも、これって、他人軸の、周囲の承認(と感じる実際は自分の判断)を求めるが余り、どうでもいいものに手をのばしてしまい、本当に欲しいものを選ばないこと、なのです。

Rさんの他人軸が顔を出しているので、そこに気づいて軌道修正をしていく必要があります。

自分軸で本当に欲しい家を手に入れるための準備

伊藤

でもね。

本当に、本当に、中古住宅を購入していいの?

それを確認するために、私・伊藤が、Rさんに生理的な境界線について露骨な質問をあれこれ投げかけて、彼女の譲れないことを一つずつ書き出していきます。

Rさん

もう!

みつるさんっ!!!

私、それ考えないようにしていたのに!

考えないようにして、無理やり買う方へと自分をもっていこうとしても、後で悔やむことになるので、いかんのですよ。

生理的な境界線って、人それぞれ。

ヘタしたら家の中を常につま先立ちで歩く生活になりかねないのだから、買う・買わないは別として譲れない境界線はハッキリさせた方が良いのです。

Rさん主体で配偶者を引っ張る

離婚回避の時もそうでしたが、お二人が問題を解決しようとするときは、Rさん主体で、配偶者を引っ張る方が良いのです。

「お二人が本当に欲しい家」を手に入れるために、Rさんは、頭ごなしに中古を否定するのではなく、配偶者にプレゼンをすることにしました。

私・伊藤との問答を参考に、長期的視野で捉える、新築・中古のメリット・デメリットを一つずつ書き出し、お二人でどうするかを決めることにしたのです。

プレゼンを終えた後日のこと。

Rさん

新築のお家を建てることが決まりました!

伊藤

おめでとうございます!!

Rさん

結論から言いますと、サラッと中古は配偶者の視野から外れたようです。


今後の費用や、メリットデメリットなど表にして書いて、配偶者に見てもらったのと、工務店の社長さんにうまく説明してもらったのと、みつるさんのアドバイス通りにやってみたのと。

意外とコロっといきました。笑

今では、あそこの土地は地盤どうなんだろう。。とか言っちゃってます。笑

今まではそんなこと(私にしたら大事と思うこと)気にもしていなかったのに。


あと、子供が「●●小学校になったら、(子供が通っている)保育園の年上さんもいるし(Rさんと配偶者が選んだ土地が)いいよね。」と言ってくれて嬉しかったです。

来週、工務店さんで見積を出してもらうのが楽しみです。

Rさん、相変わらず、早っ。

プレゼン後、新築購入に向けて、工務店決定&土地探しをしていたのでした。

自分軸で、ご自身と配偶者の意見の違いを尊重したRさん、素晴らしいですね。

配偶者はなぜ中古の広さを気に入っていたのか

前回のセッション時、配偶者にプレゼンする材料として、Rさんからお話を伺っていた時に、私と彼女の間で

現在の家族構成で、中古物件の広さが本当に必要なのか

という話をしていました。

なぜなら中古住宅の広さや開放感には、北国ならではのデメリットが潜んでいたからです。

既存の暖房設備が何なのかを伺っていたのですが、冬場、温まりにくい上に、寒いはず。

開放感、広さだけで買ってしまったら暖房のランニングコスト、経年による買い替えなど後々大変になるはず。

新築でも後々は外壁とか、屋根の塗り替え・張替えとか、ボイラーの交換とか必要になるし、中古の方が先にその時期が来るかもしれない。

広ければ広いほど、その量が増えるし、金銭的な負担も当然多くなる。

伊藤

こういったことを考えると、築十数年の中古を、若いお二人が買うメリットがあまりない気がするんだけれど。

どうして、配偶者は広さや解放感をいいと思ったんだろうね。

Rさん

そうですよね、何か理由があるのかも。

聞いてみます。

行動の早いRさん。

さっそくプレゼン時に配偶者に確認を取ります。

Rさん

広さを求めるということは、沢山の人を家に招きたいの?

配偶者

家に人を呼ぶのは好きじゃない

衝撃の答えが返ってきたのでした。

Rさん

え?

だったらあの広さ、いらないんじゃ・・

伊藤

Rさん、本心に蓋して中古を選ばなくて本当に良かったね。

ローン審査

ローン審査の心配もありましたが、無事に通過。

新築のお家は、土地・建物・家具をそろえた状態で、中古住宅の販売価格と同額になったと伺っています。(すごっ!)

本当に欲しいものにお金を使えて良かったです!

Rさんからのローン通過メールにはこのような内容が書かれてありました。

配偶者、嬉しくてほっとしてうかれてます。
毎晩、間取り図を抱えて寝てます。→これ、マジ。笑
これからも忙しくなりそうですが、楽しんで進めたいと思います。
今、●●(Rさんが欲しかったもの1)を購入するか、ちょっといい◆◆(Rさんが欲しかったもの1に準ずるもの)を購入するか、迷ってます。

なかなか楽しそうに進んでいるご様子。

最終的に、いらない設備やものは、可能な限り削ぎ落し、節約できるところでは節約。

ご自身の欲しかったものはちゃんと取り付けしたとのことでした。

本当に欲しいものを手に入れるための他人軸と言う名のお試し

本当に欲しかった、新築の家を手に入れるまで、他人軸と言う名のお試しがちょこちょこと顔を出していました。

配偶者にとって、中古物件の仲介者Zさんとのやり取りが、自分軸を鍛えるのに格好の機会となっていたのです。

日常の問題や悩みを題材に、他人軸から自分軸へ軌道修正する醍醐味ですね。

仲介者Zさんは、Rさんご夫妻の選択一つ一つにケチをつけていたのだそう。

「私の話を聞け、自分の方が正しい、自分の方が上だ」という他人軸あるある行動ですね。

ご本人は、けちをつけているつもりは全くなく、「心配している・役に立ちたい」という思いから口をはさんでいるだけなのですけれど、される側としては、たまったものではありません。

でも、仲介者Zさんの行動によって、配偶者は、知らず知らずのうちに

言う必要のあることを言わずに、黙ってその場をやり過ごしてはいけない
言う必要のあることを、伝わるように言う

という自分軸を鍛える練習を積み重ねていけます。

仲介者Zさんも、Rさん夫妻をご自分の思い通りに動かそうとすると役に立つ所か、迷惑になる。

互いの意見を伝えあうことはあっても、ご夫妻の家については、最終的に二人に決定権があり、尊重する必要がある。

お二人から手や知恵を貸してほしいと言われるまでは、そっと見守る事がベスト。

そのようなことを理解するための機会だったのだろうと思うのです。

配偶者や仲介者Zさんの課題がクリアになることで、関わる人達がお互いに自分軸で、心地よい関係性を築く方へと向かっていけるはずですから。

いらないものはいりませんと答えることが大切

他人軸の状態では、周囲と波風を立てないよう、欲しくもない、ヒト・モノ・コトに手をのばすことがよくあります。

今回、配偶者は、これまでだったら言い辛かったであろう、仲介者Zさんの提案を断った訳ですが、最終的に、例の中古住宅は、別な方の購入が決まりました。

いらないものは、いりません、と言うことも大切なのです。

そうしないと、次が入ってこないのですから。

子どもの意見を聞く

私、Rさんと話していた時に気づいたのですが、彼女は配偶者(とお子さん)との会話を通じて、知らず知らずのうちに、お二人の意見を引き出し、それをどのように現実につなげるのかを伝えていらっしゃるのです。

会話でEFTですか、すごいなと思いました。

そんなRさんと配偶者は、お子さんの意見も聞いた上で、土地の購入を決めました。

ですが、仲介者Zさんは、家族の意見を大事にする配偶者に、新たなケチをつけたのです。

その時、今までなら何も言えなかったであろう配偶者が、Zさんに

配偶者

自分の家族を大事に考えて、何が悪い!

と返したのだそう。

Rさん

あの時、Zさんに自分の意見を言っていた彼を見て嬉しいと思ったのと同時に、変わったなあって思いました。

配偶者は、いつもその方に伝える必要のある事を伝わるよう、はっきり言える訳ではありません。

Rさんにだけ聞こえるように、小声で「やめてよー」といっていたエピソードがあるのですが、一気に何もかもができるようにはならないのです。

それでも、今までだったら「やめてよー」すら言えなかったのですから、自分軸を作ったRさんの変化の影響が確実に及んでいらっしゃいますね。

仲介者Zさんの他人軸がっかりエピソードは他にもあるのですが、これが、自分軸を鍛える練習となり、未来で本当に欲しいヒト・モノ・コトへとつながっていくとしたら、どうでしょう。

次回、最終回ですが、ここまでの取り組みが、未来で、新たな本当に欲しいモノ・コト・ヒトへとつながっていきます。

離婚回避から一年後

離婚回避から、一年が過ぎる頃。

Rさんからメールを頂きました。

昨日、配偶者も一緒に、仕事の仲間とBBQしたのですが、お酒が進んだ男同士、健康の話をしていて、「俺も前は早死してもいいって思っていたけど、最近は子供の寝顔を見てると、長生きしたいなと思うんだ。」とありきたりなドラマのセリフみたいな事を目を輝かせながら言っていました。笑
へ~と思って、嬉しくなりました。
一年前を私も思い出します。

確かに、配偶者らしい発言だ。

Rさん、配偶者の強い愛情表現好きだっておっしゃっていましたものね。

お二人の新居は無事に完成し、現在、そこで生活をしていらっしゃいます。

第二子妊娠しました!

Rさんから、もう1つ、嬉しいお知らせがありました。

第二子妊娠。

離婚回避のセッションの頃、もう一人子供が欲しいという話が出ていました!

現在、順調にお子さんが育っているとのことで何よりです。

今も、この先も、どうぞお幸せに!

最終回・事例7へ続きます

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次