EFTタッピングセッション前のヒアリングでは、ご自宅が抵当に入っていることや、辞めて欲しいのに旦那さんがパチンコをしていること、必要のあるものが買えないなど、Mさんから、お金の心配について伺っていました。
でも、以前は月7桁の稼ぎがあったとのこと。
なぜ、これほど落差が激しいのか、お金を失う原因を探った方がいいのではないかと思いました。
Mさんのお金の心配について・EFTタッピングセッション事例1
その後、前回の記事で、EFTセッション後の視点の変化を紹介しました。
Mさん・EFTタッピングセッション事例2
Mさん、事例紹介とメールの公開許可を下さり、ありがとうございます!
EFTタッピングを使ってお金が入ってくれば全てがおさまる?
EFTタッピングのセッションを開始する前のMさんは、もしかしたら「お金さえ入ってくれば全ておさまるのではないだろうか?」と思っていたのかもしれません。
もし、ヒアリングの時に、とにかくすぐにお金が入ってくることを期待して、私・伊藤が、このようなEFTのセットアップフレーズを作るとしたら、どうでしょうか。
このようなセットアップをMさんに使わなかったのは、二つ、理由があります。
一つは、大金が入ったら、一時的に安堵しても、根本の問題は解決しないので、同じことを繰り返すことになるから。
一つは、「(今まで何度も願って叶わないのに)今のどん底の状態で、こんなセットアップ信じられっか!」と思うだろうから。
入ってくるのを信じて疑わないと言われても、じゃあ、いつまで待てばいいの?とか、入ってこなかったらどうするの?と思いませんか。
Mさんの内側にある答えや望む目的地を明らかにして誘導する
Mさんの場合は「これならできそうだ」と納得できるセットアップフレーズ作りをしています。
セッションを開始する前は、私にも、混乱しているMさんにも、どこに行くのか全く見えていないのですが、彼女のの内側に、答えや望む目的地といったものがあります。
なので私がやるのは「(望む状況を)受け取ると決めた」答えに沿って、望む目的地に向かうにあたって、邪魔する感情と思考・思い込み(他人軸)を見つけ、その存在をありのまま認め手放すのを誘導するだけです。
普段私はお客様に、最初「今の時点では目的地(どうなりたい)がどこなのかわかりませんが、必ず内側に答えや目的地、可能性が秘められているので、そこに向いましょう」と話してセッションを開始します。
お金は欲しいけれど私は受け取れない
新しい望みを得るために必要なのは「私はそれを受け取ります。それを受け取るに値する人間です。」と自分自身に許可が出せる事です。
ところが面白いもので、物事がうまくいかないと感じる時には「欲しいけれど、あれは私は受け取れない」などといった希望とあきらめのように同時に2つの両極な思いを抱えていることが多いのです。
「●●な私は受け取れない」という罪悪感、自己嫌悪、自責の念。
そういう類の思いを内側に持ちながら、「望み」に向かおうとすると「欲しい、でも無理、でも欲しい、でも無理」と揺れっぱなしです。
いわゆる「悩む時間」ばかりが増えます。
それは時間の無駄でもあるし、本人も疲弊します。
Mさんがお金を失った原因をヒアリング内容から仮説する
ここで重要なのは、「●●な自分が許せない」という思いや、その人が抱く罪悪感「こんな私には●●を手にする資格がない」がどんな風に潜んでいるのかを見定めることです。
これから書く「何故Mさんは、こんなにもお金を手放し、失う状態に陥ったのか?」は上記の内容を踏まえて読むと、わかりやすいかと思います。
以下、私とMさんのメールのやり取りです。
アイホージュより、発見したことをお知らせします。
Mさんのセッション内容をブログを書きながら、ふと気がついたことです。
●●な私は幸せにはなれない=私は幸せになってはいけない
Mさんにとって、お金が入り借金返済が出来る事は幸せ、ですよね。
でも、幸せになってはいけないのだから、入ってくるお金は無意識に手放すようにしていた可能性があります。
加えて、ご長男に対して、物で愛情を埋めようとした強い罪悪感がありました。
その罪悪感は「お金を持っているがゆえに、長男をを苦しめた」という思いだとしたら・・?
お金を手放す方向に行ってもおかしくはありません。
ご長男の場合、幼少の頃、親の愛情が欲しくてさみしいのに、その代わりとして沢山の物を買ってもらいました。
沢山の物=愛情がもらえない
と捉えているのであれば、お金がなければ(沢山の物の代わりに)親の愛情がもらえる、と無意識に受け止めていたのかもしれません。
子供の思考は単純です。
親側が全く想像もつかないような捉え方をしていてもおかしくはありません。
ご次男の場合は、お金がない=家族が皆不安になる
ママが支払いなどお金にばかりに意識が向いてしまって、僕に目を向けてくれない、この状態は嫌だなど思っていたかもしれません。
パパさんは「オレをばかにして!」と言っていたとおっしゃいましたよね。
彼にもまた「オレを認めて欲しい」という気持ちがあります。
もしかしたら、パパさん自身も以前7ケタのお金を稼げた自分は認められるけれど、今の借金だらけの自分はダメダメで認められないという思い込みがあるかもしれません。
オレをばかにして、Mはお金のないおれを認めてくれない、こんなオレはダメなんだ、家族を幸せにできない罪悪感があるかもしれません。
でも同時に、こんなに頑張っているのにという思いがあるかもしれません。
この状態ではパパさんは「沢山必要で、欲しいだけ自分はお金を受け取る」ことをご自身に許可できないのです。
こうやって分析してみると、家族四人とも「お金が入ってこない」ようにそれぞれ強いエネルギーを出していた、と言えるのかもしれません。
表立ってはお金が欲しいのに、みんなで無意識に手放す方へと向かっていたと考えるとちょっと恐ろしいですよね・・。
罪悪感のエネルギーはとても強いです。
エネルギーって目に見えないし、借金が重なることがまさか罪悪感からなんて思いませんよね。
でも!これからは大丈夫。
これだけ大きいエネルギーがあるのだからMさん中心にご家族がまとまったら、時間差はあっても、必ずお金が手元に入ってきて借金返済できると思いませんか?
やり取りを通じてMさんが自覚したお金を失う思考状態
Mさんからのメール
題:\(゜□゜)/りんりんさん、なんでそんなことわがるんずぅ~
忘れないうちにりんりんさんからいただいたメールを読み、たった今思い出したあの時の気持ちをメールに書きとめます。
毎月毎月7ケタの収入をいただいていた主人は、当然毎日忙しく、全国あちらこちらを飛び回り、家族でたまに食事に出かけるものの、4人で久しぶりに外食しても主人の姿は確かに目の前にいるのに、「心すでにそこにあらず」とでも申し上げればぴったしかな。
会話を交わしても上の空。
いつしか稼ぎのいい主人よりも、そこそこのお給料でいいから家にいて欲しい。
子どもたちとキャッチボールして欲しい。
でも返ってくる言葉はいつも「忙しい忙しい」の言葉ばかり…。
主人のことが憎い。
お金がどんどん入ってくるから外ばかり見るんだ。
いっそ収入が減ればいいんだ。
お金のせいで私たち家族はバラバラだみたいに思ってました。
恐ろしい話ですが、私がそのように願っておりました。
その結果、お金も…主人も…子どもたちも…すべてバラバラ。(※薔薇の絵文字を4つ並べて)
薔薇・薔薇・薔薇・薔薇ならよかったのに。
その時も、私の本心は主人に言わなかったと思います。
子どもたちがかわいそうだから、少しは一緒に遊んでほしい みたいな感じで話してました。
そして、主人に脅しをかけておりました。
「あなたがを家族を省みないなら、私はこの先考えます」みたいな感じで、それを聞いている子どもたちは、またまた不安いっぱいで私の怒りが、悪循環で家族を呪っていたなんてどれだけ泣きたくても、恐ろしくて涙さえ出てきません。
でも、私はもう大丈夫。 私は大丈夫です。
りんりんさんに出逢うことができて、EFTを知り、私は過去の不安や迷い苦しみをありのまま認め受け入れます。
りんりんさんが私とのセッションで気づかれたことやギフト(があった) とメールにありましたが、どんなん?
りんりんさんが差し支えなければ、教えてほし~。
自分自身のことは気づかないことがたくさんあっても、相手のお話を聞かせていただくことで、気づかせていただくことは、超~Bigプレゼントですよね。(以下省略)
Mさん、ありがとうございます。
読んでビックリ!
家族全員が互いに犠牲になっているから「どうしたらいいのかわからない」
メールを拝読すると、Mさんだけではなく、ご家族が互いに犠牲になっていて、皆さん、思うように力が出せない状態になっていますね。
この思考・言動状態のまま、お金が入っても、漏れたり失ったりする一方。
これはモッタイナイ。
Mさんを中心に、それぞれが力を出せる状態を作るのが良いと判断しました。
Mさんのセッションを通して、私・伊藤は人が内側に持つ(時に無意識の)罪悪感、自己嫌悪、自責の念といったものが、どれだけ人生に大きく影響するものなのか、改めて目の当たりにしました。
何か現状を変えたいと思う時、人は、ご自身の思考よりも、目に見えるわかりやすい「行動」「結果」を変えようとします。
もし、頑張って行動を変えてその結果が良かったら、人は「頑張れば報われる」と思い込みをつくります。
でもそうしたら、その方の人生は「どんな時も頑張らなければ報われない」のです。
Mさんを中心に皆が力を出せる状態を作ってお金の漏れを止める必要がある
Mさんを中心に、それぞれが力を出せる状態を作り、まずは漏れを止める必要があると判断しました。
自分の内側にある思考・感情・思い込みなどは当たり前すぎて、自分でコントロールできるかのように錯覚しがちです。
そして目に見えない分、軽く扱われがちです。
私・伊藤はEFTタッピングを知り、初めて思考や感情・思い込みなどに着目するようになりました。
実際に自分でもEFTを使うことで、アイホージュが公開できたのだから、その力強さは理解していました。
Mさんとセッションが終わった後もやりとりをする事で「人の持つ思考・感情・思い込み」など、人が持つエネルギーや強さ、可能性をますます認めざるをえませんでした。
その力は誰にでもあります。
「あなたにはあるかもしれないけれど私にはないよ」と思うのであれば、恐らく不要な思考(他人軸)などが邪魔をしているのかもしれません。