【EFTタッピングセッション事例】転職と時給値上げ交渉

自分軸教習所を運営する、アイホージュの伊藤みつるです。

本日の記事は昨日の続きで、2013年にアメブロで公開していた事例の紹介です。

この話を最初から読む


新築マンションに引っ越したIさん。

先日EFTタッピングのセッションをした際に感想を伺ったのですが、快適な生活だそうです。

良かったですね。

引っ越す前のIさんは、長い間、ご自身をありのまま認めずに来たことによって、警告めいたものが生じていたのですが、淡々とEFTタッピングをしながら見事に立て直しなさっていました。

目次

転職することを決める

ご自身の不満をありのまま認め続けたIさんは、転職をしたいと思うようになり、全く尊敬ができないと感じるボスの下で働くことにこの度、ピリオドを打つと決めました。

Iさんの現在のボスは、いわゆる、すごい肩書を持っていて、周囲から一目置かれています。

ですが、ボスの実態は、彼女に暴言を吐いた後に、機嫌を取り始める、パワハラ認めてちゃんなのです。

Iさんは仕事後にお酒を飲もうと誘われることを恐れていました。

断ると不機嫌になり、逆切れするというのです。

そのため、ボスに声をかけられると、ビクビクしたり、動悸がしたりもするようになり、同じ空間にいることが耐えられないとも感じていました。

度々、だらしなさや品のなさを感じてうんざりしているのですが、圧倒的にボスの方が信頼される立場にあるので、それもまたIさんの苛立ちや自責が生じるもとになったりしています。

Iさん、ボスに対し、従順に働けない自分がワガママで悪いとも思っています。

辛い状態ですね。

これらにEFTタッピングをしていくと、Iさんを蝕む思考が生じる理由が見えてきます。

働くIさんの背景

彼女は就職氷河期に大学を卒業しています。

就職難だったこともあって、正社員ではなく、時給契約で働いています。

Iさんは、周囲の反対を押し切って、やりたいと思ったことを選んだのですが、思うような結果が出せず、「自分の選択が間違っていた」という後悔を抱いています。

また、当時、唯一味方をしてくれたお母様が、応援や前向きな言葉をかけてくれることに、期待に応えられないと感じるIさんは、自責の念にもかられています。

Iさんのお母様は以前、正社員として彼女と同じ職種で働いていました。

同じ仕事なのに、時代の違いによって、母と子では待遇に大きな差が出ています。

Iさんからお話を伺う限り、お母さまはその差や現状については、わかっているようで、わかっていないようなご様子です。

採用面接にこぎつける

Iさんは「ぜひこの人の下で働きたい」という思いを抱いて、採用面接にこぎつけました。

この職場をAとしましょう。

Iさんは、Aのボスから「どうしてもIさんに来てほしい。」と言われ、とても嬉しく思っていました。

Aに合格したら、通勤時間は今と比べて大幅に短縮します。

Iさんは、この先2-3年かけて、ステップアップしたいとも考えていました。

その準備のためには、彼女の譲れない条件をAのボスに伝え、合意してもらう必要があります。

詳しくは後述しますが、今までの彼女であれば、ダメな自分が、条件をボスに話すなんて・・と思って黙る所です。

でもEFTタッピングを通じて、ご自身の思いをありのまま認め、相手に伝わるように話す」ことの大切さに気付き始めていたIさん。

伊藤

ご自身の思いを、Aのボスに伝わるように話してダメなら、Iさんの働く場所は「ここじゃない」のです。

EFTタッピングのセッションで、ご自身の望みを口に出してはいけないという抵抗をありのまま認めながら、IさんはAのボスに条件を伝える準備をし、実行しました。

その結果

  • Iさんとは全く関係のない都合がAにあった
  • 彼女の望む条件にAが合意できるかどうかは、その都合次第である
  • 一カ月弱で、結果が出る

ことがわかりました。

他の面接を受ける動機は?

Aでの面接後、Iさんは別のBという職場の採用面接を受けました。

その理由は

Iさん

Bの方がAより時給が高かったから。

Iさんは、Aの時給が前職よりも下がることが気になっていました。

確かに年間にすると、十数万の違いが出ます。

でもBに行けば、今までと同じ額が保証されます。

ぜひ来てほしいというAで働きたいけれど、給料面ではBが良いな。

揺れているうちに、Bは不採用になりました。

それと同時期に、Aからは、Iさんの条件に合意できる状態となり、正式に採用したいという連絡が来ました。

時給を上げる交渉をしたい

ここで、Iさんからアイホージュに連絡が入ります。

Iさん

りんりんさん、私、時給をあげてほしいという交渉をしたい。

伊藤

すれば良いですよ。

言うだけタダだよ。


Iさんが、アイホージュに連絡してきた背景には、彼女のお母さんの発言が関係しています。

「(彼女が最初に出していた)希望条件が合わなくてもいいじゃない。
それに、採用してもらえただけありがたいじゃない。
給料あげてほしいなんて、とんでもない。

Iさんのお母さまは、常にボスの顔色を窺いつつ、いわゆる臨機応変に働いてきた方です。

ボスが何も言わなくても、相手の思いや状況を察して行動してきました。

時代背景の違いもあって、Iさんがボスに時給交渉するなんて、とんでもないという考えの持ち主です。

対するIさんは、察するとか、臨機応変がわからない、できないと感じています。

なぜなら「相手が本当のところ何を求めているのかは、相手に聞かないとわからない。」と考えるからです。

自分が本当に思い感じ考えていることとは全然違う内容を、相手が勝手に察して動くことに不快を覚えるIさん。

相手が本当に望むこと、求めることを確認してからやりたいと思っています。

そんなIさんですが、

  • これまでの自分の選択が全て間違っている
  • (愛されるためには親に従う必要があるのに)従えない私は間違っている
  • 自分には価値がない

という根強い思いがあります。

そのため、これまでは

  • 納得せぬままに、お母さまの言うことに従わなければいけないと思う自分
  • 時給の交渉をしたいと思う自分

との間で揺れては、相手に必要な内容を伝えることなく、くすぶっていたのです。

このまま交渉に入るのは、危険と判断し、EFTタッピングで「交渉すると決めた自分を、ありのまま認める」取り組みをしてから、実行に移りました。

時給を上げる交渉したら採用が取り消しになるかもしれないという不安

ドキドキしながらも、ご自身の希望をAのボスに伝えたIさん。

当然だけれど、回答はすぐには来ません。

お母様には採用の話まではしていますが、あれこれ言われるのが嫌なので、時給交渉をしていることは伝えていません。


だから、不安な気持ちを共有する訳にもいかず、アイホージュに連絡が入りました。

Iさん

りんりんさーん、どうしよう。
時給あげてほしいって言って、そんな事言うなら、採用取り消ししますって言われるかも・・・。

彼女は、時給交渉をして、採用が取り消しになった時に、お母様から、「ほら、だからあなたは!!!!」と言われることを、とっても恐れていたのです。

不安が募ると、それがあたかも事実のように感じますものね。

伊藤

ちょっとちょっとちょっと!

時給あげては、時給あげての話。

採用と、それは別の話だよ。

時給を上げるにしても、他の関係各所と話を進めているのかもしれないし、仮に、時給を上げる事に、採用取り消しを絡めるようなボスとだったら、一緒に働かない方が良いのかもしれないよ。

お話を聞く限り、Aのボスは、時給は時給、採用は採用と判断すると思うけれどね。
返事が来るまで、待つしかないよ。

Iさんが、そう考えるのも、すごくわかります。

世間の雇用の話の中には、こういう話、ありそうだものね。

でも、これらをありのまま認め、踏まえた上で、伝えると決めて伝えたことだし、もうやってしまっていること。

やるだけやったのだから、できることは待つだけ。

結果は、神のみぞ知る。
気持ちが落ち着かない彼女から、メールや電話を頂く度に、その時生じている不安や恐怖と言った思いを、ありのまま認めて下さいねとお伝えしていました。

交渉の結果は?

数日が経った頃、Iさんから、メールが入りました。

タイトルは「やったよーー!」

時給交渉に成功したIさんは、以前よりはるかに短縮された通勤時間とすぐれた能力がありながらも、ちっとも偉ぶらないボスの下で、働くことになったのです。

望む目的地に自ら近づく方が早い

お金の交渉なんて恥ずかしいからと自らの思いを伝えずに、いつ来るかわからない望みが引き寄せられるのを願うよりも、望む目的地を定めて、自分から近づいていく方が早い。

これが、ありのまま認めてできること、なのですよね。

Iさん

次は、ステップアップして、あのポストに入って仕事がしたいです!

それができれば、また時給は上がりますし、もしかしたら、全然違うポストに行くかもしれないしね。

自分が動くことで、望む結果を得て、意気揚々としていたIさんでした。

望みは叶うと当たり前になる

今、時給が上がって嬉しくても、働き始めたら、当たり前になります。

これじゃ足りないとか、結局今までと変わらないという思いが湧きますが、そうなるのは自然なことです。

ここからまた次のことが始まります。

予めIさんにその旨を話しておくことで、落ちこみや苛立ちが出てきたら、ありのまま認めて、次につなげられるようにという算段をひそかにしていたのでした。

実際にその後、「交渉したといっても、結局前と同じ額だし・・」という思いがIさんから出てきました。

そうです。願いが叶うのは終わりでもあり、始まりでもあるのです。

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