自分軸教習所を運営する、アイホージュの伊藤みつるです。
今日は、アメブロで2013年に公開していた(現在は非公開)IさんのEFTタッピングセッション事例を紹介します。
昨日のブログ記事に、他人軸はお金が漏れるという話を書いたのですが、まっさきに思い出したのが、Iさんの事例です。
IさんのEFTタッピングセッション事例
Iさんは、30代。
大都市圏にお住まいです。
遠方にお住まいのため、普段のセッションはSkype。
2012年の秋にアイホージュが行った「一人でできるありのまま認める×EFT講座」にご参加下さり、その時に初めてお会いしています。
事例の公開許可を下さったIさんに、感謝を申し上げます。
どうもありがとうございます。
たくさんの問題で混乱し何をしたらいいのかわからない
初めてのセッションは2012年の8月。
ヒアリングをした時のIさんは「たくさんの問題を抱えていて、ご自身も、人生も混乱していて、どこから手を付けたらいいのか、何をしたらいいのか全くわからない」と感じる状態にありました。
混乱を一つずつ紐解きつつ、重点的に手をかけたのは
- 親や好きな人、上司といった身近な人間関係とそれに纏わる愛情
- お金
- 強力な自己否定
これらは単体で存在している訳ではなく、全てつながっています。
お金が漏れている
Iさんのお金は
- 大切な人間関係
- 不毛な人間関係
- 喉から手が出るほど欲しいものを当たり前に持っている友人・知人
など「ヒト」に対する彼女の「思考・感情・行動」によって、だだ漏れしていたのです。
Iさんから次々と出てくる驚きの内容は具体的には記しませんが、これまで辛く苦しい思いをたくさんなさっていました。
彼女の場合、現状を変えようともがけばもがく程にお金が漏れていく上に、ご自身がすり減っていく状態にありました。
そのことに気付けないまま、ご自身で何とかしなければと頑張った結果、振り込め詐欺に遭い、数百万を失ったと言います。
「恐怖や不安で、動いて失ったお金」とIさんは仰っていましたが、こういったことは彼女に限らず、よくあるのです。
お一人ではどうしようもできず両親に話し、いったん肩代わりして貰い、少ないと感じる給料の中から月々返済をしながら、ご自身のことを「大嫌い。生きる価値がない。」と思っていました。
Iさんの思考・行動の状態のままでは、いくら大金が入ろうが流れ出ていく一方です。
またご自身だけではなく、周囲との関係に対しても、疲弊するばかりです。
EFTタッピングセッションで取り組んだこと
Iさんの状況を踏まえた上で、EFTタッピングを通じて取り組んだことは下記の通り。
- そのうち、いつか誰かが何とかしてくれるのでは、漠然とお金が入ってくるのでは?といった起きるかどうかもわからない期待をありのまま認めて、これまでの状況を振り返る
- 対人関係において、Iさんの基準を伝えることで、ご自身を守る
- 大切だと感じているけれど、実際は不毛な人間関係に、思考・感情・言動の上で折り合いをつける
- 人に言われるがままに、漏らしてしまったお金の流れを止める
講座の参加や、継続セッションだけでは全然足りないので、Iさんにはお一人での取り組みもお願いしていました。
これまでと同じ選択をするなら、これまでと変わらぬ結果しか得られない。
そのことを少しずつ理解していたNさんからSOSのメールを頂く度に、その内容に沿ってアイホージュからセットアップフレーズを返信というやり取りを積み重ねました。
ご自身の思考や感情、言動をありのまま認め、折り合いをつけている最中は、辛いと感じることが多かったと思います。
ご自身の感情や思考、言動などをありのまま認めていない状態(他人軸)から、ありのまま認める(自分軸)という、
全く別の視点から眺めたら、決して心地の良くはない現状。
ここから抜けていくためには、痛みが伴うことが多いのです。
とはいえ、無理難題ではありません。
あらゆる思いをありのまま認め、ご自身がどうしたいのかに沿って必要な行動をして、初めて、やってよかったという安堵や心地よさ、幸せを覚えます。
もしくは、そういったことを感じる間もなく、新たな問題が浮上する時もあります。
そのような場合は、次々と浮かんでくる嫌だ、苦しいとありのまま認めつつ、淡々と自分の目的地を確認しながら、進んでいきます。
修行僧のように思われるかもしれませんが、そうではなく、自分の頭と心を合致させ、納得した状態で前に進むのです。
色々な問題と感じる度に、基本に沿って、プロセスを踏み、目的地へ向かうことに慣れると、どんなことが起きても、ありのまま認めたら対応ができるとと構えていられますし、自信もついていきます。
どのくらいお金が欲しい?
継続セッションを交えつつ、お一人での取り組みを続けて、約3か月。
だだ漏れ状態が、ひとまず落ち着いてきた頃のセッションで、このようなやり取りがありました。
ところでIさんは、お金をいくら欲しいと思っているの?
●百万。
えーー?
●百万?
それだけで良いの?
セッション前に頂いていたメールや、ヒアリング内容、家庭環境・生育過程などを考慮しても、Iさんがこの額で良いと思っているとはちっとも思えなかったのです。
りんりんさんに、身の程知らず、と言われるかと思って・・。
本当はもっともっと欲しいです。じゃあ、●千万。
私、いくら高い金額を提示されても、身の程知らずなんて言わないですよ。
手に入るかどうかは別として、欲しいものは欲しいでいいのだし、思考の上では自由なのですから!!
必要なのは、自分に許可を出せるかどうか、です。
4,000万円手にする?
許可を出すEFTをしてから数日後。
私はIさんから「4000万円手にする?」という題名のメールを受け取りました。
内容は「両親から(キャッシュで)新築マンションを買ってもらった。」というもの。
ご自身に受け取る許可を出したこともそうですが、だだ漏れ状態をある程度止めた後にマンションを買ってもらった話が出てきたので、タイミングの良さを感じずにはいられませんでした。
ギリギリ間に合った・・。
ほっ。
前述していますが、もしIさんの思考・行動の扱い方が、以前のままだったら、手に入れたマンションを担保に、不毛な人間関係にお金を漏らしかねなかったのです。
実際に彼女のご両親は、Iさんがこのマンションを失わないよう、相応の対策を取っていると伺いました。
Iさんも、マンションを失うことを恐れていましたし「自分の選択は、すべて間違いのような気がして自信がない」とお話になります。
でもEFTタッピングを通じて、明らかにしたご自身の癖を自覚して、それをやってはいけないと理解していますし、
だだ漏れ状態も、落ち着いてきているのだから大丈夫。
めでたしめでたし・・なのですが、喜んでばかりはいられないな。
Iさんの反応を伺う限り、新たな問題に対応する必要があると思っていました。
新たな問題とは、すばらしい贈り物なのに、ご本人は喜べないでいるということ。
そういうこともまた、よくある話なのです。
この話は次回に続きます。