本記事では、職場のうまくいかない人間関係にEFTタッピングを使って対応しながら、他人軸から自分軸へと軌道修正をなさったDさんの事例を紹介しましょう!
この記事を読むと、このようなことがわかります。
- 人間関係がうまくいかない原因
- Dさんが他人軸から自分軸へ軌道修正する過程
- 起動修正したDさんと、うまくいかない人間関係に、どんな変化が起きたのか
人間関係がうまくいかない原因と対応策
自分軸が身につくEFTタッピングのセッションで「人間関係がうまくいかない」という話は、良く出てきます。
一言で「うまくいかない」といっても、中身は人それぞれですし、出来事も、登場人物も、何もかも違います。
でも、クライアントさんが、何を思い感じ考えているのか、EFTタッピングを使ってありのまま認め、掘り下げていくと、うまくいかない原因が「他人軸」であることがわかるのです。
もし、登場人物は違うのに、いつも同じような問題が起きているのであれば、対応策として、他人軸から自分軸へ軌道修正に取り組むことも、一つの手です。
どんな風に軌道修正をするのか、実際のセッション事例を紹介しましょう。
うまくいかない人間関係に対応しながら他人軸から自分軸へ軌道修正したDさんの講座事例
5-6月の2回、10時~15時の予定で、自分軸が身につくEFTタッピングの講座を行いました。
Dさん、Yさん、ご参加下さりありがとうございました。
Dさんは、EFTタッピングに興味はあるけれど知識はないし、実際にやったことがありません。
Yさんは、過去にセッションを受けたことがあります。
何も知らないDさんに、EFTタッピングをわかりやすく伝えるには、Yさんと私のセッションを最初に見てもらうのが一番いいのではないかと考え、デモンストレーションから始めました。
その後、Dさんと私のセッションをしました。
事前にお二人にお願いしていたことがあります。
人に聞かれても良い内容で、今どうにかしたいと思っていることを一つ題材を持ってきてください。
職場の人間関係がうまくいかない
Dさんの題材は、「職場の人間関係がうまくいかない」でした。
ある人の言動が気に入らないんです。
ある人を、Bさんとしましょう。
Dさんの話は続きます。
私が仕事をお願いしても、Bさんはやってくれないんです。
注意すると、Bさんが、やっていない言い訳ばかりを並べるので気に入らない。
それが態度にも出てしまうんです。
わかるわかる!
ありますよね、そういうこと。
わかります。
私もYさんもDさんの題材に頷きます。
Dさんがお話下さった内容は、他のクライアントさん達とのEFTのセッションでもよく出てくるものです。
でも、なぜ、相手(Bさん)が、お願い事をやってくれないのか。
ここでBさんが自分を嫌っているという結論に至る方、本当に多いのです。
相手の雰囲気や言動に対し、嫌われている・好かれていると捉えるのは、他人軸あるあるです。
でもですね。
それはBさんご本人のみぞ知ることであり、別の理由があるかもしれないのです。
職場の人間関係がうまくいかない原因は何?
ここで、原因を探るために、いつもどんな風にBさんに伝えているのかをDさんに確認しました。
これは伝わっていない可能性が高いな・・
今回の場合、BさんがDさんを嫌っている ではなく、Dさんが話していることがBさんに全く伝わっていない可能性が大なのです。
そのことを伝えた時のDさんの反応は
私は伝えています。
Bさんに伝わっていないとは思えないです。
自分が伝えているのに、Bさんはやってくれないんです。
強い抵抗を覚えていらっしゃるご様子。
そう感じますよね。
Dさんの反応は当然です。
他のセッションでも、皆、Dさんと同じ反応をなさるのです。
必要のあることが伝わらないまま、Dさんが態度に出し続けていれば、いずれBさんに嫌われる可能性が高くなります。
そうなると「Bさんが自分を嫌っている」がDさんの現実になってしまうのですよね。
原因がわかっても必要な対応が取れない状態にある
うまくいかない原因がわかっても、Dさんが納得していないのであれば、必要な対応は取れません。
自分は伝えていると感じているのに、言動を変えるって無理があるからです。
仮に、今回、何とか言動を変えられたとしても、その後の展開についていけなくなります。
なので、無理やり動くのではなく、頭も心も納得できるようEFTタッピングをします。
うまくいかない人間関係にEFTタッピングでアプローチ
【対応方法その1】自分を理解・尊重する
まずは、伊藤先導のもと、Dさんの感情や思考をありのまま認めることで、ご自身を理解・尊重することから始めます。
事実と感情の区別つけつつ、思考を掘り下げていくうちに出てきたのは、Dさんの不満と「どうしたいのか」
私が注意するとBさんはいつもやっていない言い訳をする。
気にくわない。
私がこんなに我慢しているのに、平気で簡単に毎回Bさんが言い訳するのが許せない。
Dさんに、優しく言いたくない。
わかります。
優しくなんて言いたくないですよね。
これらの思いをありのまま認めながら、EFTタッピングを進めます。
Dさんの中から、一つの思いが出てきました。
誰にも私のことをわかってもらえない。
言ってもわかってくれない。
このようなことを感じていらっしゃるのであれば、Dさんの世界では、「誰も(Dさんの事を)分かってくれない」になります。
なので、この思いも、ありのまま認めていきます。
感情や思考などをありのまま認めながら、事実と感情を分けていくうち、視点が外から内へと変わったDさん。
もしかしたらBさんに伝わっていないのかもしれない・・。
ご自身の中で気づく所まで来たので、感情・思考の上で「私はBさんに伝えても大丈夫だ」という状態を作ります。
【対応方法その2】自分と他者の違いを尊重する
ちょっぴりドキドキするかもしれないけれど、ラクな気持ちで、具体的に伝える作戦に入ります!
Dさんが最初にお話し下さった内容をもとに、Bさんに伝えたいことを実際に話すための事前準備をします。
- 具体的にどう仕事をお願いしたら、Bさんに伝わるのか
- Bさんに話した後に、何をしたらいいのか
- Bさんが期限が来てもやっていなそう、やっているか確認したいという場合は、先手を打つ
もし、Dさんが「実行できそうにない」と感じる場合は、「Bさんに伝えても大丈夫」という状態になるまで、EFTタッピングを使って思いをありのまま認め、掘り下げていきます。
なぜなら、思っていることが言えない場合、下記のような流れが発生する可能性があるからです。
- 思っていることが言えない
- 我慢する
- 我慢の限界が来て爆発
- 嫌われてもいいから思い切って伝える
- 伝えたい内容が伝わらないまま、怒りや苛立ちをぶちまけてしまう
- 関係が悪化
このような流れにならないようにするのが、EFTタッピングの役割でもあります。
大丈夫です。言えます。
ということで、事前準備は終了です。
セッションをご覧になっていたYさんが、感想をお話しくださいました。
以前私も、職場に、どう話しても伝わらないと感じていた人がいたのだけれど、こうやって話したら、伝わったかもしれないと思いました。
今回のEFTを通じて「もしかしたら、自分の話す内容が相手に伝わっていないのかも」という新しい考えを取り入れることが、Dさんをより良い方へと導いたり、ご自身を守ったりすることにつながると思います。
【対応方法その3】人間関係がうまくいかない原因となり得る他人軸にアプローチ
午後からは公開ではなく、1人1人部屋の角でセッションを行いました。
午前中にDさんが仰っていた誰にも私のことをわかってもらえない。言ってもわかってくれないという思いが、どこから来ているのかがわかってきました。
幼い頃からDさんは、周りの大人たちから「この子は我慢強いから」と言われていたのだと言います。
だから、いつも我慢強くなければいけないと思っていました。
さみしいし、泣きたかったけれど、それを出そうと思っていると感情表現豊かな姉に先を越されてしまうんです。
自分は何もできなかった。
何をどうしていいのかわからなかったと感じていたことに気付きました。
我慢することで、無意識のうちに周囲の評価を得られるよう頑張ってきたんですね。
ここで、EFTタッピングをします。
他人軸によって、我慢することで、ご自分を守ってきたことを労うフレーズを作ります。
- 我慢強いと言われて、我慢強くなければいけない、と思ってきた自分をありのまま認め受け入れます
- 小さいのにいっぱい我慢して、突っ張ってしかめ面していた自分をありのまま認め受け入れます
あと一つ、おおざっぱに過去のEFTをしたのですが、おおざっぱ過ぎたのでしょう。
何も特に感じない、という所で時間切れになりました。
他人軸から自分軸へ軌道修正することでうまくいかない人間関係に対応した後の変化
1回目の講座を終えたDさんから、アイホージュへメールが届きました。
Dさんからは公開の許可を頂戴しています。
個人情報保護の観点から、一部加筆及び省略しているものがあります。
Dさんからアイホージュへメール
先日EFT講座を受講しましたDです。
大変お世話になり、美味しいランチまでいただき、ありがとうございました。
あれから、身近な人への対応など少しやってみました。
先手をついたり、言い方を気をつけたところ、とてもスムーズにやってくれてビックリでした。
いかに普段自分の思いを言ったつもりで伝えてなかったのか、こういうことか~と少しわかった気がしました。
また、家や会社で嫌な気分になった時にEFTしてみたら自分の子供の頃の同じような気持ちに遡ることに気がつきました。
何十年も前のことなのに、長い間しばられてる自分の人生がすごくもったいない気持ちになりました。
まだまだ気付きは少しですが、気長に自分を認めていきたいと思います。
また来月楽しみにしていま~す。
アイホージュからDさんへメール
「伝える」の感覚、実行して、つかまれましたね。すばらしいです。
取り組んだ内容を実行して、相手の変化を目の当たりにして、初めて「これまで言ったつもりで言っていなかったかも」を体感できます。
Dさんが、それに気づいたことで、この先Bさんだけではなく、周囲の人たちに伝える内容も少し変わってくると思います。
「私は相手に伝えたいことを伝わるように、伝えているのだろうか?」を自問しながら伝えてみてくださいね。
嫌な事にEFTすると、小さなころに遡る感覚が出ていますか!
これもまたスバラシイですね。Dさん、EFTの感覚をつかむのがお上手とみました。
小さい頃に受けた影響が大きくなってもそのまま無意識の基準となって、内側に残っている場合は多いのです。
私も、37才の時にそれに気づき「もっと早くに気づいていれば・・」と思ったものでした。
EFTを受けに来て下さる方が20代や30代前半だったりすると、「いいなー。こんなに早い段階で気づくなんて」とうらやましくなります。
過去のあれこれに対する思いをそのまま認めることで、少しずつ過去の影響から離れて今どうしたいのか?にフォーカスすることができます。
後は繰り返して「ありのまま認める」を浸透させるだけです。
来月お会いするのが楽しみです。
二回目の講座でのDさんの反応
二回目の講座の日。
1回目の講座を終えてから、普段の生活に戻ってみてどうでしたか?
Bさんは全然変わっていません。
今までと同じです。
でも私が伝え方を変えたことで、初めて「ごめんなさい」という言葉をBさんから聞きました。
あれ?この人、こんな事言うの?と驚きました。
(具体的に伝えたら相手は)やってくれるというのがわかったし、やり方も知っているので、気持ちがラクになりました。
言い方に余裕が出て、笑って言えるようになりました。
いいですね。
素敵!スバラシイです!
この後、Dさんは、次に浮上してきた、うまくいかない人間関係にEFTでアプローチします。
次回は、Dさんと大切な方との関係を変えるきっかけとなった取り組みを紹介します。