自分軸教習所を運営する、アイホージュの伊藤みつるです。
本日は、いわゆるネガティブと呼ばれる(以下ネガティブと記します)感情や思考などが湧いた時は、ご自身に寄り添うチャンスであるという話です。
あなたは、ネガティブな感情や思考が湧いた時、どのような対応を取っていらっしゃいますか?
- 怒りが湧く
- 不安になる
- 腹が立つ
- 傷ついた
- 思い出しても恥ずかしくなる
- 理由もなく落ち込んだり、悲しくなったり、寂しくなったりする
- 誰もわかってくれないと感じる
- 後悔を引きずる
- 罪悪感に苛まれる
見ないようにしますか?
物事を大きくしないよう、抑え込んで、表面上は何もなかったフリをしますか?
良い言葉に置き換えて、ご自分を納得させようとしますか?
自分軸教習所では、ネガティブと呼ばれる感情や思考などは、ありのまま認める一択です。
ネガティブな感情や思考が湧く時はどんな対応をしていますか?
アイホージュを立ち上げた、十数年前。
EFTタッピングの手法を使って、ネガティブな感情や思考をありのまま認めるという説明をすると、クライアントさん達から、
- ネガティブをありのまま認めるなんて怖くてできない
- ネガティブな状態に居続けることになるんじゃないか
- 悪いことが起きるんじゃないか
- 認めたことが現実になるんじゃないか
という話がよく出てきていたんですね。
昔、自分自身もそう思っていたので、仰ることは、すごくわかるのです。
あなたは、どうですか?
もし、あなたが、上記のことを思い感じていらっしゃるのであれば、恐らく、ネガティブな感情や思考の扱い方が、下記の図のようになっているのだと思われます。

ポジティブ・良いと感じるものは「ある」
ネガティブ・悪いと感じるものは「なくそう」とする。
なくそうとするとは、「自分の中に確かにあるのに、ないと自分が認識し、無視して押し込める」という対応です。
昨日の記事でも触れたのですが、この対応をした場合
抑える、我慢する
不満や漏らしたり、不機嫌さを出す
我慢の限界で大爆発
言ってやった!
というお決まりの展開が待っています。
昨日の記事

なくそうしたり、良い内容に置き換えたり「あるのにない」という対応は「未処理」と同じです。
何度も思い出すのは、労力も時間もムダにします。
その度に腹を立てたり、嫌な思いをしたりするので、かえってネガティブが膨らんでしまう。
それだけではなく、誰かを愚痴の処理要員として扱ったり、対人関係の悪化を招いたりすることにもなる。
離れた方が良い人に執着したり、一緒に居る人を雑に扱ったりすることにもなります。
気づかぬうちに、ヒト・モノ・コトを変えては同じ対応を繰り返し、自覚なく、物事の先延ばしをしては、問題が大きくなったり、ご自身の傷が深くなったりするのです。
ネガティブをありのまま認めることは自分に寄り添うことでもある
自分軸教習所で謳っている、ネガティブな感情をありのまま認めるとは、下記の図の通り。

例えば、他人軸で自分の欲を扱っている場合は、外側に意識が向いています。
そのため、ご自身の内側で
- 本当に必要な対応が取れていないのに、自分はできていると感じている
- 必要な対応は取れているけれど、自分は出来ていないと感じている
から、ネガティブな感情が湧いている、ということに気付けないのです。
この状態に気付いて、自分軸のどうしたいのかに沿って、必要な対応に結び付けていくためには、現在の自分に必要な情報となる、ネガティブな感情をありのまま認め、掘り下げていくことが大切です。
掘り下げによって、
- 自分に寄り添い、生じた傷に折り合いをつける
- 気持ちの整理をする
- 思考と言動のギャップに気づく
- 必要な対応が何かを考え、実行するための準備をする
などのことができるようになります。
出来事(ヒト・モノ・コトといった外側)と、感情や思考といった自分の内側を分けて捉えられるようにもなります。
これを「物事を客観的に捉える、俯瞰する」などと言います。
実際にやってみないとわからない感覚ではあるのですが、ネガティブ・ポジティブに関係なく、「理由があって生じ自分の中で生じた、一感情」という扱いをすることで、自分にとって自分が一番の味方にもなるのです。
すっかり忘れていた過去を思い出す時は
ネガティブを未処理のまま押し込めて、すっかり忘れてしまっていたとしても、人はちゃんと覚えています。
これは、現在の悩みを題材に、ネガティブな感情や思考をありのまま認めながら、タッピングをしている時に浮上します。
「なぜかわからないけれど過去の出来事を思い出す」場合は、
- 他人軸で対応したために、折り合いがつかないまま、今日まで引きずり続けている
- ヒト・モノ・コトを変えて同じ対応を繰り返している
- 現在をより良くするヒント
- 未来への準備
などの「お知らせ」として、登場します。
これもまた、EFTタッピングの手法を使って対応をしていきます。
心の奥底に触れる
過去、現在に、何が起きたのか。
それに対し、自分は何を思い感じ考え行動したのか。
どんな結果を得て、自分は何を感じているのか。
それを知っているのは、自分だけ。
この方法の良いところは
ヒト・モノ・コトに対応する時、あなたの内側に生じる感覚と「ことば」は、連動しています。
それを結びつけるのが、タッピングと、「ことば」の繰り返しです。
最初のうちは、表層の取り組みが多いです。
でも、続けるうちに少しずつ、奥底や核心へと触れられるようになります。
物事には順番があります。
初めから、奥底に触れようとしても、ピンと来ないので、段階を踏んだ取り組みが大切です。
ネガティブな感情はお早目に
ネガティブな感情が湧いたら、できれば、その時、その日のうちにありのまま認め、掘り下げたいもの。
「私、すぐに忘れられます。
ポジティブなんで、気になりません。」という方は、それでいいと思います。
でも、「気が付けば思い出して、苛立ったり、悔やんだり、引きずりがち」という方には、タッピングの手法を使って、感情や思考をありのまま認めることを、お勧めします。
過ぎ去った、十数年・数十年レベルの、すっかり忘れた出来事をありのまま認めたら、猛烈な苛立ちや怒りなどが湧いてくるなんてことは、結構あるのです。
結局、過去の後始末を、未来(現在)ですることになるのですね。
だったら、浮上してきた現在の段階で、片づけたり、折り合いをつけたりしたほうがいい。
そうすれば、引きずることもない。
大したことがないと言い聞かせて、自分を抑えてしまいがちな「ネガティブな感情や思考」。
気づいた時が手の打ち時。
早いうちにありのまま認めて、必要な情報や原動力に変えたり、必要な行動へと結び付けたりしていきましょう。
ネガティブをありのまま認めることは、自分に寄りそうことでもあり、自分らしさを活かすことでもあり、愛でもあるのです。
お知らせ
アイホージュでは、ネガティブな感情や思考を持て余していらっしゃる方向けに「クライアントさんが、後々、お一人でEFTタッピングを使いながら、他人軸から自分軸へ軌道修正することを」前提にした、セッションや講習を行っております。
興味がありましたら、まずは入門講習からどうぞ。
入門講習
