EFTをするにあたり、欲しいヒト・モノ・コトを得るといった、効果や変化を期待していると思うのです。
例えば
- 大金を得る
- 好きな仕事をする
- 欲しいものを手に入れる。
- 好きな人と付き合えるようになる
- 好きな人と結婚する
- 子供を生み良い子に育てる
- 人間関係がうまくいく
など「外側で得られる何か」を引き寄せることに意識が向きがちです。
でも実際は、外側の何かを手に入れるよりも、自分の内側のケアをして、他人軸から自分軸へ軌道修正しておくことが先です。
なぜなら、他人軸の状態では「周囲の承認と安定に注力する」という特性があるので「本当に必要なことに手を打てない」から。
お金に関しては「周囲の承認と安定を満たすためにお金を使う」ことになるので「漏らしているつもりがないまま、漏れる」「必要なことに使っているようで、漏れが多い」のです。
持っている範囲内で何とかできる内はいいけれど、不足の傾向が出やすい。
大金を得たら、盛大に漏れる一方になるので、危ない。
宝くじで高額当選した後、それ以前よりも不幸になるというのは、他人軸で起こることなのです。
また、欲しいヒト・モノ・コトを得たら、それがゴール。
手に入れるまではすごく欲しいと思うのに、手に入れた後は興味がなくなり、次の何かを求める。
得たものを「活かす」というよりも、「周囲の承認と安定を得るため」になる。
対人関係では、本当に相手がどう思っているのかは関係なく、気持ちを読んだり、考えたりしたつもりになって、それに沿って動いてはトラブルになる、なんてことにもなりやすい。
上下や従属関係になるので、「承認と安定」のために、マウントを取ったり、嫌味や皮肉を言ったり、誰かを試したり、自分をわかって欲しいと思って相手をわざと無視したり。
どこまで外側を満たしても、自分の中に満たされない思いが残る場合は、他人軸を疑った方が良いです。
何も変わらないと感じた時は何をすればいいのか
外側の変化を願って、EFTタッピングをしたけれど、何も叶わないと感じたら、変化を実現するための課題となる「他人軸」にアプローチする機会が巡ってきているのかもしれません。
このタイミングを拾って、まずは自分の内側にアプローチ。
ご自身にとって、得たい変化や効果とは何なのか。
これらを明らかにした上で、ご自身の対応(選択・行動)が「欲しい何かを得ることに直接結びついているのかどうか」を確認します。
もしかしたら、望みを実現したいというタッピング止まりで、必要な行動を何も取れていないのかもしれません。
他人軸の欲求がうまく満たせず、そこで止まっているのかもしれません。
一回当たりの取り組みでは、手の届かない何かが欲しいのかもしれません。
この場合は、自分軸のどうしたいのかに沿って、欲しいヒト・モノ・コトに手をのばしてつかみ、それを活かすことを積み重ねます。
この積み重ねの先にある未来で、思いがけず、望む何かが手に入った時。
漏れが生じる他人軸に、手を打っておいて良かったと胸を撫でおろす場面が巡ってきます。
過去十数年に渡る、いくつもの取り組みの中で、この場面に立ち会ってきた私は「外を変えたければまずは内側から」ということをお勧めします。
地道な積み重ねに勝るものはありません。