ありのままの自分を受け入れられない永遠のループから抜け出す方法

ありのままの自分を受け入れられないと感じている場合、「好きな自分も嫌いな自分も、何もかもを受け入れる」と捉えていたり、「自分を好きにならなければいけない」呪縛を抱えていたりするのかもしれません。

また

  • 自分とは何か
  • 自分の何をありのまま認めるのか
  • ありのまま認めることで何を得るのか

などが曖昧なために、ありのまま認めることが、ご自身や現実を変えたりすることに結びつけられない状態にあるのかもしれません。

これらが組み合わさると、ありのままの自分を受け入れられない永遠のループから抜け出せなくなります。

目次

ありのままの自分を受け入れられない永遠のループから抜け出そう

この記事では、ありのままの自分を受け入れられない永遠のループから抜け出すために

  • ありのままの自分を受け入れるとは、どういうことなのか。
  • ありのままの自分を受け入れられないと感じる方の思考状態がどんなものなのか
  • 「ありのまま認めることを「ご自身や現実を変えたりすることに結びつける」とはどういうことか

に触れます。

ありのままの自分を受け入れるとは

ありのままの自分を受け入れるためには

  • 自分とは何か
  • ありのまま認めるとは何か

を理解する必要があります。

自分とは何か

自分とは「自分の欲求を自分で適切に満たす存在」のこと。

人生とは、生きるとは、突き詰めると「日々、目の前のヒト・モノ・コトに対して生じる、自分の欲求を満たすことの連続・積み重ね」です。

自分の欲を認め、求め、満たすとは、言い換えると、自分の感情や思考、言動などをありのまま認めること。

ありのまま認めるとは

ありのまま認めるとは、ひとまず、自分が思い感じ考えていることを、自分がそのまま認識した後に、判断を加えて、必要な行動を取って行くことなのです。

例えば、歩いている時。

あなたの目の前に、確実に足を引っかけてしまうような「大きな石がある」とあなたが認識した場合、どうでしょう。

伊藤

「あそこに石がある」と認識した後に、無意識のうちに転んだり、怪我をしたりすることを想像し、「危ない」と判断して、避けて歩くのではないでしょうか。

石を避けるのは、怪我しないよう、自分の身を守るための選択です。

自分の身を守りつつ、そこから続く、日々、目の前のヒト・モノ・コトに対する、自分の欲求を健全・適切に満たすために、自分の思い感じ考えていることを、まずはありのまま認めるのです。

ありのまま認めることは自分も他者も守ることにつながる

自分の身を守った後、自分で除去できそうと思う大きさ・重さだったら、次に来る人のことを考えて、「人が歩かない場所に寄せる」かもしれません。

周辺の事情がわからなければ分かりそうな人に聞いたり、警察や役所などに連絡したりして「石があること、危険であること」を知らせて、排除することを求めるかもしれません。

ありのまま認めることは、自分を守ることでもあり、他者を守ることにもつながるのです。

難しい話ではないのです。

ありのままの自分を受け入れられないのはなぜ?

注意したいのは、まずは、ありのまま認めることに徹すること。

良悪とか、長所短所とか、好き嫌いとか、ポジティブとかネガティブとか、そういう判断を最初から加えてこねくり回さないこと。

例えば「あそこに石がある」と認識した時。

「石があると思うのはネガティブだ」と判断し、なかったフリして避けずに歩いたら、どうでしょうか。

「超えられない試練はない」とポジティブに捉えて、わざわざ目の前の石に向かって、突進するでしょうか。

突進した後、大きな石に挑む俺、スゴイ、偉いと思ったり、自分を褒めたりするでしょうか。

「何とかあの石を好きになろう」と思うでしょうか。

「あの石を好きになれない」自分を責めるでしょうか。

あの石を避けて歩いた自分を、弱虫と批判したり、怒りが湧いたりするでしょうか。

人が怪我をしないよう危険を顧みずにとにかく石を避けようとして、怪我をしたらどうでしょうか。

人のために石を避けようと努力する自分をわかってほしい、認めて欲しいと思うでしょうか。

そんなことしないよと思うかもしれませんが、ありのままの自分を受け入れられないと感じている方の場合、このような思考・言動状態に陥り「何もかもを受け入れよう」としている可能性があるのです。

大元の原因は「常に周囲から認められる、完璧な自分になろうと努力する」無自覚の他人軸の癖。

完璧な自分になるために「こうすればうまくいく」系の情報全てに従おうとしてしまうのですね。

でも実際は、完璧になろうとすればするほど「あなたらしい幸せ」からは遠のきます。

ありのままの自分を受け入れられない永遠の他人軸ループを理解しよう

他人軸のまま「ありのままの、すなおな自分」になっても、他人軸止まりになる。

このことが、あなたを苦しめているのではないでしょうか。

例えば、ありのままの、すなおな気持ちを、誰かに吐き出したとしましょう。

「本当はあの石が嫌だった、避けたかった」
「でも、そんな弱虫の自分が嫌だった」
「弱い自分を変えたかった」

そんな時、周囲の誰から
無理に自分を変えなくてもいいんですよ。
頑張らなくてもいいんです。
ありのままの自分でいいんですよ。
などと言われて「自分の辛さをわかってもらえた、受け止めてもらえた」と感じて、安心したり、涙したりしたことはあるでしょうか。

他人軸でできる対応って、ここまでです。

だから、思いをわかってもらえたと感じる所までは良くても、時間が経つと、ありのままの自分を受け入れるって難しいと感じるところに戻ります。

ヒト・モノ・コトを変えながら繰り返す、永遠の他人軸ループにはまりっぱなしになるのです。

ありのままの自分を受け入れられない永遠の他人軸ループから抜け出す方法

永遠の他人軸ループから抜け出すには、ありのままの自分を認め受け入れ、満たすことが必要です。

例えば
「本当はあの石が嫌だった、避けたかった」
「でも、そんな弱虫の自分が嫌だった」
「弱い自分を変えたかった」
といった思いに含まれる、普段、言葉に表すことのない自分の欲求を言語化し、実際に満たしていく必要があるのです。

普段、自分軸教習所では、悩みを題材に、いわゆるネガティブと呼ばれる感情や思考、言動などを、EFTタッピングの手法を使ってありのまま認め、掘り下げる作業をします。

悩み・問題とは、言い換えると

(何等かの理由によって)自分の欲求を適切に満たせなかった(うまくいかなかった)

ということでもあります。

うまくいかなかった時の、感情や思考、言動など、自分の動きをありのまま認めながら、過去を振り返り、事実と感情を分けながら、自分は、何を求めていたのか、本当のところ、どうしたいのかなどを引き出します。

引き出した情報を、必要な行動に結び付け、自分の欲求を適切に満たすことへとつなげていくのです。

これを、知識止まりではなく、実際にできるようにするためにやるのがEFTタッピングの手法を使った「他人軸から自分軸への軌道修正術」です。

なお、ループから抜け出すためには、自分の事例に沿った「実践と慣れ」が欠かせません。

頭だけの理解では、できるようにならないのです。

ありのままの自分を受け入れるのは難しくない!

私自身、過去に、他人軸のループにはまっていることを知らずに「頑張りが現状を変えることに結びつかない」と感じていた頃。

「ありのままの自分を認めよう」「ありのままの自分を受け入れよう」という情報に接するたびに、抽象的で曖昧な内容に「またこれか」と苛立ちを覚えていました。

この状況から抜ける話は、別記事で紹介したのでここでは省略します。

セッションを提供するうちに、あることに気付きました。

それは、人間は、自分の感情や思考、言動を自分でありのまま認め受け入れることで、幸せに生きられるよう、創られているということ。

本来、ありのまま認めるって簡単なのに、他人軸による対応を身に着け、積み重ねたために「難しい話」になってしまっているのです。

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