あなたは、どんな時に、他人軸診断をしますか?
恐らく、何かしら問題が発生していたり、現状や自分など何かを変えたい、このままだとマズイなどと思っていらっしゃるのではないでしょうか。
もしそうであるなら、他人軸診断に自分を当てはめるよりも、自分で自分をありのまま認め、ご自身の動きを観察したり、理解したりすることをお勧めします。
他人軸診断に自分を当てはめるよりもありのままの自分を認めた方が良い理由
何かしら問題が発生していたり、現状や自分など何かを変えたいと思っているのであれば、他人軸診断に自分を当てはめるよりもありのままの自分を認めた方が良いのです。
なぜなら、明後日の方向を見て努力をした挙句、本当に必要な場面で頑張れなくなるから。
そう、本末転倒になるのです。
明後日の方向を見て努力するとは
他人軸の状態では、ご自身の意識が、(自分の)外側であるヒト・モノ・コトに向いています。
外側のヒト・モノ・コトが、自分の思い通りになるかどうかで、周囲に自分を認められた・認められないの判断をしています。
この判断は、無自覚のうちに行われます。
他人軸による対応を積み重ねた状態では「完璧な自分になればうまくいく(常に周囲から自分を認められ、物事がうまくいく)」という無自覚の思い込みが生じています。
周囲に自分を認められる・認めさせるために、他人軸診断という外側の答えに、ヒト・モノ・コトなど外に意識を向けているご自身の動きを当てはめ、自分のよろしくない何かを抜き出していく訳です。
このよろしくない何かとは、「周囲から認められない自分」のこと。
「認められない自分」を全てなくしてしまえば、完璧な自分になれると感じるからです。
抜き出した自分のよろしくない何かを全てなくし、完璧な自分になるために一生懸命になるという、明後日の方向を見て努力することになるのです。
でもこれだと肝心の「現状や自分、何かを変えること」には、いつまで経っても結びつきません。
そのため、完璧な自分になる努力をすることに疲れてしまうかもしれません。
「もう頑張れない」と感じる時、「自分に×をつけるのではなく、〇をつけよう」というのは要注意。
明後日の方向を見た努力になるからです。
良いとは思えない自分の良い所をいくら探そうとしても「何にもない」と感じるばかり。
「こんなことしても何にも変わらない」と思うのであれば、それがあなたの答えです。
ありのまま認めて、「現状や自分、何かを変えること」につなげていきましょう。
他人軸診断に自分を当てはめるよりもありのままの自分を認めるメリット
現状や自分、何かを変えたいという場合、視点は「自分の内側」へと向ける必要があります。
外に向けている意識を内側へと変えるために、「こんなことをしても何も変わらない」と感じる自分を自分でありのまま認めるのです。
他人軸診断に自分を当てはめるよりも、ありのままの自分を認めるメリットは四つ。
1・視点を変えられる
自分のネガティブな感情、思考、言動などを細部に渡り、あるがまま認識し、掘り下げていくと、視点が外から内へと変わります。
視点が変わると無意識のうちに、ネガティブな感情を抱く結果に至る対応を、うまくいくと思い込んだ状態で自らが取っていることに気付くことができます。
これが他人軸による、ご自身の欲の扱い方「周りにどう思われるか、どう思うのか」です。
2・他人軸による対応がパターン化していることに気付ける
欲を扱う際のご自身の動きは、パターン化しています。
パターン化しているかどうかをチェックするには、自分の「内側」に着目する必要があります。
もう少し詳しく書くと、ヒト・モノ・コトに対応し「うまくいかない」という結果に至った時の、ご自身の欲の扱い方となる「ネガティブな感情、思考、言動など」に着目することが大事。
前述しましたが、他人軸の状態では外に意識が向いています。
そのため、自分の内側である、欲を扱う際のパターンには気づけず、ヒト・モノ・コトそのものを変えようとし、トラブルを起こしたり、うまくいかないと感じたりします。
欲を扱うバターンは、言葉による装飾がされているため、最初のうちはわかりにくいかもしれません。
ですが、悩みを題材に、ご自身のネガティブな感情、思考、言動などを、細部に渡りあるがまま認識し、掘り下げるプロセスを次、次と積み重ねていくうちに、うまくいかないと感じている時の動きがパターン化しているとわかるようになります。
3・他人軸を予防したり対策を取ったりできるようになる
パターン化しているということは、他人軸による対応を「予防」できるということ。
ヒト・モノ・コトに、他人軸で対応しそうになる自分に事前に気づいて、回避できるようになるのです。
仮に、無意識のうちに、他人軸で対応したとしても、「うまくいかない」と感じる自分をありのまま認めることで、「あ、パターンにはまっている」と気づけるようにもなってきます。
4・自分軸作りのパターン化も可能になる
視点を内側へと変え、うまくいかない、他人軸の思考・言動パターンに気付けるようになったら、自分軸による対応を結びつけていくこともできるようになります。
他人軸への対応策となる、自分軸を作りも、パターン化しています。
パターン化の際に、押さえるポイントは下記の通り。
- 自分を尊重する(自分を守る)
- 自分と他者の違いを尊重し、必要があれば合意点を見出し実行する
- これまでとは違う結果を得る
このポイントを押さえることが、「自分らしさを活かす」ことにつながります。
他人軸診断よりもありのままの自分を認めることのススメ
他人軸診断は参考に留め、ありのままの自分を認めることをオススメします。
自分で自分をありのまま認めることで行う、他人軸から自分軸への軌道修正は、形を変えて出現するパターン攻略みたいなものです。
自分の内側は、他人軸から自分軸へ軌道修正するために必要なヒントの宝庫。
しかも、自分にしかわかり得ない、また扱えない情報ばかり。
「ネガティブを見ないで押し込める」と、自分に必要な情報も、危険信号も見逃してしまいます。
そう、モッタイナイことをしているのです。