早く変化したくて、スピードを求める方がいらっしゃるかと思います。
「できる人は常に早いスピードで決め、行動する」という情報が出回っていますものね。
変化のスピードを求めるよりも大切なこととは?
でも、他人軸による対応を積み重ねている場合は、スピードよりも大切なことがあります。
それは
基礎とは、下記の二つのことです。
- 自分を尊重すること(尊厳を守ること)
- 自分と他者の違いを尊重すること
えーまたそれー?
シツコイと思われた方がいらっしゃるかもしれません。
そうなのです。またこれです。
これら二つを押さえて、悩みに対応しながら、ご自身の他人軸の癖を理解し、軌道修正につなげていくことが大切です。
スピードよりも基礎を押さえることの重要性
なぜ、スピードより基礎を押さえることが必要なのか。
それは、他人軸による対応を積み重ねている状態のまま、情報を鵜呑みにしてスピードを求めた所で、二つの基礎が身についていないため、的を射ない対処によって自分(や周囲)を傷つけたり、焦りで空回りしたりするからです。
焦りによって、自分の目の前を遮るように歩く人や、スピードが遅い前の車、誰かの発言などに対して「邪魔をされた」と感じて猛烈な怒りを覚えるかもしれません。
誰かのちょっとした一言にスイッチが入って激高したりするかもしれません。
苛立ちやもどかしさなどを覚えたり、スピードを上げて動けない自分に腹を立てたり。
でも、スピードを出して、このような状態に陥った場合、物事が成せる訳ではありません。
苛立ちを表に出したり、誰かにぶつけたりしても、ロスやトラブルが生じるだけ。
自分に対して腹を立てても、現状は何も変わらない。
これでは、スピードを出す意味がありません。
目的は、「スピードを出すこと」ではなく「ご自身の変化」であるはずです。
急がば回れで基礎を積み重ね確実に変化していく
軌道修正術は、積み重ねの取り組みです。
基礎を理解して積み重ねなければ、どんなに望んでも行けない場所があります。
逆に基礎が身についていれば、あらゆる場面で応用が効きます。
すぐにわからなくても、ネガティブな感情をありのまま認め、順を追って掘り下げていくと、出来事や、言葉、装飾などを変えた「他人軸の癖」が浮上してきます。
基礎を押さえていたら、ご自身をありのまま認め、少し踏ん張ることで目の前のハードルを飛べるようになるので、経験や術、自信も積み重なります。
また、これまで点と点だったものが、つながり始めるので、ご自身に対する理解も深まりますし、物事の見え方も違ってきます。
なので、面倒でも、一つ一つ地道に進んだ方が早いのです。
急がば回れですね。